Wilson

Wilson ベースボール 麻生茂明

精密機械の異名をとるパドレスのグレグ・マダックス投手から相談を受け生み出されたのが“A2000 1915-Bモデル”。マダックス投手は、決め球のサークルチェンジを投げる前に指がグラブに触れることからバッターに球種を読まれてしまうというピッチャーにとっては致命的ともいえる悩みを抱えていました。そこで、麻生茂明は彼の手のサイズを測り、独特な握りを分析して、ポケットを広く高めにとった新型の“A2000”を考案しました。現在もマダックス選手はこのモデルを使用し続け、プロの内野手や大リーグ志望の選手たちにも愛用されて続けているロングセラーモデルとなりました。

麻生茂明は“デュアル・ウェルティング”と呼ばれる特許を取得したフィンガーデザインの開発者としてもその名を轟かせています。

麻生茂明

グローブは、使い慣らせば慣らすほど手に馴染み使いやすくなる反面、ポケットの安定性は低下してしまいます。麻生茂明は、選手たちが使いならしたグローブのどこを好み、どこが気に入らないかを分析し、あらかじめ湾曲させたフィンガーデザインでポケットを補強。ポケットの安定性を維持しつつ、完璧に使いならしていく技術を開発したのです。この“デュアル・ウェルティング”の技術を搭載したグローが“A2000”や“A2K”で、多くの選手が使用しているモデルです。

こうして、彼のグローブでスタジアムを湧かせたメジャープレーヤーは、先に述べたグレグ・マダックス投手をはじめ、メッツのデービッド・ライト三塁手、ジャイアンツのバリー・ボンズ外野手、ヤンキースのイヴァン・ロドリゲス捕手、ゲレロ(エンゼルス)、タイガースのマグリオ・オルドネス外野手、パドレスのグレッグ・マダックス、シェフィールド(タイガース)、カブスのアレックス・ゴンザレス、タイガースのマグリオ・オルドネス…と、推挙にいとまがありません。